国際交流基金では、日本国際児童図書評議会(JBBY)との共催により、海外での翻訳出版にお薦めの子どもの図書、59冊を翻訳推薦著作リストに新たに追加しました。
ある国で子どもたちにどのような本が読まれているかを知ることは、その国の文化や、育まれる価値観、考え方を理解することでもあります。日本語で書かれ、主に5歳から12歳の子どもたちを対象にした本の中から、よく読まれている本、日本の子どもたちの本棚や、図書館、学校の本棚に必ず置いてあるような本を中心にご紹介しております。
JBBYとのご協力のもと、以下3つのカテゴリーを設けて選書しました。
(1)日本の子どもたちが誰でも知っている昔話
(2)子どもたちに長く支持され、今でも多くの読者をもつロングセラー
(3)2000年以降に出版され、今後ロングセラーになることが期待される図書
図書の翻訳出版については、良質の翻訳と適切な出版計画がある限り、国際交流基金「翻訳出版助成プログラム」を通じて優先的に支援してまいります。
世界の子どもたちに新しい本との出会いがもたらされ、子どもたちが本を通じて異なる国や文化と出会うこと、その本が大人になっても心に残り続ける“Lifelong Favorites”となることを願っています。
国際交流基金
作品は、2021年に下記選考委員の方々により選書されました。
- 奥山恵(評論家 /子どもの本ハックルベリーブックス店主)
- さくまゆみこ(翻訳家 /JBBY会長)
- 汐﨑順子(研究者 /JBBY理事)
- 土居安子(大阪国際児童文学振興財団総括専門員 /JBBY理事)
- 野上暁(評論家・編集者 /JBBY副会長)
- 福本友美子(翻訳家)