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くしゃみくしゃみ天のめぐみ

松岡 享子 作
寺島 龍一 絵

福音館書店/1968年/96ページ/ISBN 978-4-8340-0151-8

翻訳出版はありません。

 くしゃみ、しゃっくり、いびき、おなら、あくびという生理現象を題材とする昔話仕立ての愉快な5つのお話を伝える短編集。「はくしょん」という奇妙な名前の若者の母親は、「くしゃみのおっかあ」と呼ばれるほどものすごいくしゃみの持ち主だ。そのはくしょんが運だめしをしようと、おっかあのくしゃみで山の向こうまで吹き飛ばしてもらい、長者の婿になる(「くしゃみくしゃみ天のめぐみ」)。とめ吉は誤って梅干しの種を飲み込んでから、しゃっくりをとめられなくなってしまうが、そのしゃっくりのおかげで、嫁さんと財産を手に入れる(「とめ吉のとまらぬしゃっくり」)。ほかにどえらいいびきの持ち主、かん太が天にのぼってかみなりさまになる話(「かん太さまのいびき」)、おならに悩んでいたおじいさんが、最後は鶯の声の音と梅の香りのおならをするようになり、殿さまにほめられる話(「梅の木村のおならじいさん」)、大めしぐらいで、寝てばかりいるあや太郎のお腹の中に住みつき、あくびのたびに出たり入ったりする雀たちが恩返しをする話(「あくびあや太郎」)がある。

 どの話も奇想天外の展開でユーモアたっぷりに描かれ、のんきで大らかな主人公たちにはハッピーな結末が用意されている。勢いのあるタッチで水墨画風に描かれた絵は、昔話のような物語の世界をよく伝えている。ストーリーテリングの名手でもある著者の豊かな語感、リズムある文章を声に出して楽しみたい作品。(SJ)
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松岡 亨子

まつおか きょうこ
1935年、兵庫県に生まれる。アメリカで図書館に勤務。帰国して公共図書館に勤務した後、家庭文庫を開く。児童文学の研究、翻訳、創作にたずさわる。巖谷小波文芸賞など受賞。翻訳に「くまのパディントン」シリーズ(マイケル・ボンド/文)『しろいうさぎとくろいうさぎ』(ガース・ウィリアムズ/作)など多数。2022年逝去。

寺島 龍一

てらしま りゅういち
1918年、東京に生まれる。洋画家として高い評価をされると同時に児童文学の挿画も多く手がけた。絵本に『あふりかのたいこ』(瀬田貞二/文)、『そらのきゅうじょたい』(松居直/文)、挿画に『ホビットの冒険』(J.R.R.トールキン文 瀬田貞二/訳)、『指輪物語』(J.R.R.トールキン/文 瀬田貞二・田中明子/訳)など。2001年逝去。

翻訳出版に関する連絡先

株式会社福音館書店
Email: international-rights@fukuinkan.co.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)

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