黄色い水玉模様のカエルの名医、キダマッチ先生の患者とのやりとりや、家族とのかかわりを描いたシリーズ第1巻。
カエルのキダマッチ先生は、親切で気さくなお医者さん。骨折した年老いた蟻の足に包帯を巻いたり、夫に頭を踏まれて酸欠になったトカゲの奥さんに呼吸の方法を教えたりする。そしてある日、子牛が苦しんでいるという知らせを聞いて牧場まで出かける。牛の両親や家畜たちが見守る中、キダマッチ先生は子牛の口の中に入って、子牛がボールを飲み込んでいることを発見する。そこで、ボールを取りに入って胃の中まで入ってしまってひもで引っ張り出してもらい、牛のよだれだらけになる。
キダマッチ先生と患者である体の大きさの異なる生き物とのやりとりがユーモラスで、その病気やケガのありようは、老人の骨折、夫婦間のストレス、幼い子どもの誤飲など、人間と重ねて考えられる。そして、それらが写実的な絵でも表現されることによって、生き物の世界がリアルに感じられる。
シリーズは2021年11月現在、6巻まで出版されている。シリーズには、田舎暮らしがいやで都会で暮らしている派手好きな妻に会いに行ったり(第4巻)、おたまじゃくしのまま大きくなろうとしている息子を訪ねたりする(第5巻)エピソードも描かれていて、悩みを抱えるキダマッチ先生が読者により親しみやすく映る。(DY)
カエルのキダマッチ先生は、親切で気さくなお医者さん。骨折した年老いた蟻の足に包帯を巻いたり、夫に頭を踏まれて酸欠になったトカゲの奥さんに呼吸の方法を教えたりする。そしてある日、子牛が苦しんでいるという知らせを聞いて牧場まで出かける。牛の両親や家畜たちが見守る中、キダマッチ先生は子牛の口の中に入って、子牛がボールを飲み込んでいることを発見する。そこで、ボールを取りに入って胃の中まで入ってしまってひもで引っ張り出してもらい、牛のよだれだらけになる。
キダマッチ先生と患者である体の大きさの異なる生き物とのやりとりがユーモラスで、その病気やケガのありようは、老人の骨折、夫婦間のストレス、幼い子どもの誤飲など、人間と重ねて考えられる。そして、それらが写実的な絵でも表現されることによって、生き物の世界がリアルに感じられる。
シリーズは2021年11月現在、6巻まで出版されている。シリーズには、田舎暮らしがいやで都会で暮らしている派手好きな妻に会いに行ったり(第4巻)、おたまじゃくしのまま大きくなろうとしている息子を訪ねたりする(第5巻)エピソードも描かれていて、悩みを抱えるキダマッチ先生が読者により親しみやすく映る。(DY)