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  • 5歳から
  • ロングセラー

たんたのたんけん 改訂版

中川 李枝子 作
山脇 百合子 絵

学研プラス/2021年/68ページ/ISBN 978-4-05-205453-2

初版年 1971年

翻訳出版はありません。

 たんの・たんたは、くりのき町で一番いさましい男の子だ。8月29日はたんたの5歳の誕生日。その朝、たんたの足もとに白い封筒がとびこんできた。開けると、中には探検の地図があり、たんたは、さっそく探検に行こうと決める。探検のために、帽子やさんで皮の帽子、お菓子やさんでおやつ、おもちゃやさんで望遠鏡を買って、さあ出発!「ぼくは ライオン山 たんけんたい、たんの・たんた たいちょう。」とかけ声高く歩いて行くと、ひょうの子がやってきた。「おい、おまえは おれの なかまか。」と聞くと、ひょうの子は「なかまだ。」と答え、バリバリ・バリヒと名のる。実はこのバリヒが、たんたの誕生日を祝いたくて、地図を送ったのだ。2人はすっかり仲良くなって、「こんどは、ジャングルたんけん。なかまが いるんだ。こわくない。」とジャングルに入っていった。暗いジャングルを通り抜け、たどり着いたのは、なんとバリヒの家だった。

 たんたは、読者である子ども自身でもある。子どもたちは、たんたになりきって地図をながめ、準備をし、バリヒと一緒に暗いジャングルを進んでいく。ワクワクドキドキがつまった誕生日の一日を存分に満喫するだろう。各ページに描かれた山脇百合子の色鮮やかな挿絵の数々が子どもの想像力を助け、物語の世界を豊かに広げる。見返しにある探検の地図も、読書のための必須アイテムだ。続編に『たんたのたんてい 改訂版』がある。(SJ)
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中川 李枝子

なかがわ りえこ
1935年、北海道に生まれる。保育園勤務のかたわら作品を発表。厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、毎日出版文化賞、菊池寛賞など受賞多数。童話の著作に『いやいやえん』、『ももいろのきりん』、『かえるのエルタ』、絵本に『ぐりとぐら』、『そらいろのたね』、『おはよう』(ともに山脇百合子/絵)などがある。

山脇 百合子

やまわき ゆりこ
1941年、東京に生まれる。旧姓大村百合子。実姉中川李枝子作『いやいやえん』の挿画を始まりにコンビの作品を多く手がける。絵本に『ぐりとぐら』『そらいろのたね』(中川李枝子/文)、『わたしのおうち』(神沢利子/文)、『ねこどけい』(岸田衿子/文)、挿画に『いやいやえん』『かえるのエルタ』(中川李枝子/文)など。

翻訳出版に関する連絡先

株式会社学研プラス
幼児・児童事業部

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