たんの・たんたは、くりのき町で一番いさましい男の子だ。8月29日はたんたの5歳の誕生日。その朝、たんたの足もとに白い封筒がとびこんできた。開けると、中には探検の地図があり、たんたは、さっそく探検に行こうと決める。探検のために、帽子やさんで皮の帽子、お菓子やさんでおやつ、おもちゃやさんで望遠鏡を買って、さあ出発!「ぼくは ライオン山 たんけんたい、たんの・たんた たいちょう。」とかけ声高く歩いて行くと、ひょうの子がやってきた。「おい、おまえは おれの なかまか。」と聞くと、ひょうの子は「なかまだ。」と答え、バリバリ・バリヒと名のる。実はこのバリヒが、たんたの誕生日を祝いたくて、地図を送ったのだ。2人はすっかり仲良くなって、「こんどは、ジャングルたんけん。なかまが いるんだ。こわくない。」とジャングルに入っていった。暗いジャングルを通り抜け、たどり着いたのは、なんとバリヒの家だった。
たんたは、読者である子ども自身でもある。子どもたちは、たんたになりきって地図をながめ、準備をし、バリヒと一緒に暗いジャングルを進んでいく。ワクワクドキドキがつまった誕生日の一日を存分に満喫するだろう。各ページに描かれた山脇百合子の色鮮やかな挿絵の数々が子どもの想像力を助け、物語の世界を豊かに広げる。見返しにある探検の地図も、読書のための必須アイテムだ。続編に『たんたのたんてい 改訂版』がある。(SJ)
たんたは、読者である子ども自身でもある。子どもたちは、たんたになりきって地図をながめ、準備をし、バリヒと一緒に暗いジャングルを進んでいく。ワクワクドキドキがつまった誕生日の一日を存分に満喫するだろう。各ページに描かれた山脇百合子の色鮮やかな挿絵の数々が子どもの想像力を助け、物語の世界を豊かに広げる。見返しにある探検の地図も、読書のための必須アイテムだ。続編に『たんたのたんてい 改訂版』がある。(SJ)