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  • 7歳から
  • 2000年以降

ぼくはアフリカにすむキリンといいます

岩佐 めぐみ 作
高畠 純 絵

偕成社/2001年/102ページ/ISBN 978-4-03-501040-1

本作品は、中国語(簡体字、繫体字)、英語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、イタリア語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語、ルーマニア語、ロシア語、スペイン語、タイ語、トルコ語、ベトナム語に翻訳されています。

 アフリカの草原にすむたいくつなキリンは、たいくつなペリカンが郵便配達をはじめたと知り、手紙を書くことにする。文面は「ぼくは アフリカに すむキリンと いいます。ながい 首で ゆうめいです。きみのことを おしえて ください」。そしてペリカンに、地平線の向こうで最初に会った動物に手紙を渡してほしいと頼む。ペリカンは地平線の向こうの海でアザラシの郵便配達に出会い、アザラシはクジラ岬に住むペンギンに手紙を届ける。翌日、今か今かと待つあまり首が5センチも伸びたキリンのところへ、ペリカンが返事を持って戻ってくる。ところが、ペリカンは手紙を受け取った動物の名前を忘れてしまい、「ペリカン」に似た名前だったと言うばかり。一方ペンギンは、首というのがどんなものか知らないので、クジラの先生に聞くがよくわからない。結局キリンとペンギンは、お互いの姿を知らないまま文通を始めることになる。想像する相手の姿がどんどん見当違いになっていくところが愉快で、最後にキリンが、ペンギンの姿をまねてペンギンに会いに行くクライマックスでは、ペンギンとは似ても似つかないキリンの恰好が何ともおかしい。ゆったりしたテンポの文章に飄々とした絵がたっぷりついて、物語を読みはじめたばかりの子どもたちにぴったりの楽しい読み物となっている。動物たちの手紙のやりとりを題材にした続編5冊も刊行中。本書は2018年にドイツ語版がドイツ児童文学賞児童書部門を受賞した。(FY)
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岩佐 めぐみ

いわさ めぐみ
1958年、東京に生まれる。デビュー作『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』のドイツ語版が2018年、日本作品で初めてドイツ児童文学賞を受賞。著作に『わたしはクジラ岬にすむクジラといいます』に続く「クジラ海のおはなし」シリーズ(既刊6作)、『カンガルーおばさんのおかいもの』などがある。

高畠 純

たかばたけ じゅん
1948年、愛知県に生まれる。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、日本絵本賞、講談社出版文化賞絵本賞など受賞。絵本に『おとうさんのえほん』、『だれのじてんしゃ』、『ピースランド』、『わんわん わんわん』、『ふたりのナマケモノ』、『オー・スッパ』(越野民雄/文)、『だじゃれどうぶつえん』(中川ひろたか/文)などがある。

翻訳出版に関する連絡先

株式会社偕成社
海外版権担当

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