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パンプキン! 模擬原爆の夏

令丈 ヒロ子 作
宮尾 和孝 絵

講談社/2011年/122ページ/ISBN 978-4-06-516373-3

翻訳出版はありません。

 ヒロカ は、近くに住む祖父の家に東京から泊まりに来たいとこのたくみから、いつも行くコンビニの前に「模擬原子爆弾投下跡地」という碑があることを教えられる。家の近くにそんなものがあったことを知り、不思議に思ったヒロカは父さんに聞く。父さんはすぐにパソコンで調べてくれて、いろんなことがわかってきた。模擬原子爆弾というのは、長崎に落とされた原子爆弾とほとんど同じ形をした爆弾で、パイロットが原爆投下の練習をするため、1945年の7月20日から8月14日にかけて、日本各地に49発も落としたという。色や形がカボチャに似ていたことから、「パンプキン」と呼ばれたが、この爆弾投下で多くの人が亡くなったのだそうだ。「練習で人殺すって、ひどくない?」と、ヒロカは父さんに問いかける。そんなひどいことをなぜしたのか知りたくなったヒロカは、祖父やたくみに協力してもらいながら、原爆や戦争のことを夏休みの自由研究で調べ始める。調べれば調べるほど終わりがないので諦めかけたヒロカに、「知らないことは、こわいことだよ。事実と違うことも信じてしまうことになるから」とたくみはいう。ごく普通の少女が素朴な疑問を持ち、いろいろ考え、自分で調べながら、原爆のことや平和の大切さを知ることになる。(NA)
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令丈 ヒロ子

れいじょう ひろこ
1964年、大阪府に生まれる。講談社児童文学新人賞の応募をきっかけにデビュー。著作に「若おかみは小学生!」シリーズ、『メニメニハート』『長浜高校水族館部!』、『妖怪コンビニで、バイトはじめました。』、『よみがえれ、マンモス! 近畿大学マンモス復活プロジェクト』、『クルミ先生とまちがえたくないわたし』など。

宮尾 和孝

みやお かずたか
1978年、東京に生まれる。イラストレーター。挿画に『ゲンバクとよばれた少年』(中村由一、渡辺考/文)、『チームふたり』(吉野万理子/文)、『不思議屋敷の転校生』(藤重ヒカル/文)、『がんばれ、アンズ!』(鈴木博房/文)」、『ぼくらは森で生まれかわった』(おおぎやなぎちか/文)などがある。

翻訳出版に関する連絡先

株式会社講談社
国際ライツ事業部

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