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社会

「婚活」現象の社会学 日本の配偶者選択のいま

山田 昌弘

東洋経済新報社/2010年/251ページ/本体1600円/ISBN 978-4-492-22303-1

本作品は韓国語、中国語(簡体字)に翻訳されています。

 結婚のために異性と出会いの機会を作り、あるいは紹介業者を積極的に利用することを、「婚活」という。その名付け親である山田昌弘が編集した本書では「婚活」現象について一歩踏み込んだ考察が行われた。その結果、若者の結婚問題だけでなく、現代日本の社会問題をも浮かび上がらせた。

 現状をよりよく把握するために、研究者の論文だけでなく、結婚仲人業者の関係者を登場させ、地方自治体の結婚支援事業も紹介されている。前者の証言を通して、関係者しか知り得ないことが明らかになり、後者は行政介入の実態が解き明かされた。

 興味深いのは婚活現象にも時代による違いがあることだ。リーマン・ショック以前、婚活の参加者はいわゆる結婚適齢期を過ぎた人たちに限られていた。2008年、アメリカ発の金融危機が起きた後、不況下でも安定した高収入の男性を勝ち取る女性が多数を占めるようになった。婚活現象と、それを報道するメディアの反応を考察することによって、急速に変化する社会の動きや、人びとの意識の移り変わりをも読み取ることができた。また、アメリカの恋愛や結婚事情と、中国の婚活についての報告は日本で起きた婚活現象と比較する上で、面白い視点を提供している。(CK)
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山田 昌弘

山田 昌弘

1957年生まれ。中央大学教授。専門は、家族社会学。親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。著書に『パラサイト・シングルの時代』、『ワーキングプア時代』、『なぜ若者は保守化するのか 反転する現実と願望』他。

翻訳出版に関する連絡先について

株式会社東洋経済新報社
出版局書籍制作部長(海外版権担当)
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